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東大合格体験記

合格体験記〜東大生Kの場合〜

〜プロフィール〜

[出身高校] 駒場東邦

[現役]          現役

[進学校]  東京大学文科2類(日本史・世界史選択)

[合格校]  慶応経済 早稲田政経

[塾]              駿台(英語)(高2の4月〜)

[2次得点]   国語:71  英語:66  数学:61  日本史:45  世界史:36

 

 

1.はじめに

勉強方法は十人十色なので自分にあった方法を見つけるようにして下さい。この勉強方法は全ての方に当てはまる訳では無いので、あくまで参考程度に捉えるようにして下さい。

2.時期別の勉強について

高1〜高2秋

受験を意識して猛勉強という事は特にしていませんでした。ただ学校の授業は寝ずに聞くようにしていたし、定期試験ではどの教科も平均を大きく下回る事はありませんでした。受験を終え振り返って見ると、この時期にある程度基礎ができていたので、その後の受験勉強が楽だったなと感じます。授業の内容は受験勉強に直結しますので、是非皆さん授業はちゃんと聞くようにしましょう。駿台の全国模試の偏差値はどの教科も55~60くらいでした。

高2秋〜高2春休み

僕の高校は高2秋で部活は引退だったので、引退後は放課後も1日5時間、休日は1日10時間くらい勉強していました。苦手な科目のある人は早めに苦手を潰しておきましょう。

高3春~6月まで

体育祭の準備で忙しかったので学校がある日はそれ程勉強はしていませんでしたが、忙しい日でも英語だけは毎日触れるようにしていました

6月〜7月

ここから受験当日まで勉強漬けの日々が始まります。社会の知識が足りていないと感じたので、社会に力を入れ始めました。どの教科も学校で配布された参考書やプリントを中心に英語:数学:社会:国語を3:3:3:1くらいの比率でやっていました。科目毎の勉強時間の比率は苦手な科目の有無や志望校の試験の各教科ごとの配点を参考にして決めると良いでしょう。

夏休み

僕の高校は夏休みに合計500時間勉強という目標を定める伝統があったので1日11時間くらいは勉強していました。 ただ学校の図書館を使う事で同期や先生と会話したり、夏休みのうち数日だけは勉強を一切しない日を作るなどして気分転換はするようにしていました。ちなみに河合と駿台の東大模試を受けましたがどちらもD判定でした。この時期に浪人生と張り合える現役生はごく僅かなので、現役生の皆さんは判定が悪くても落ち込まなくて大丈夫です。

夏休み明け〜冬休み

夏休み頑張った反動で一時期ダレましたが、その後はちゃんと勉強するようになりました。夏休みの後で校内模試があったのですが、そこで結果を出せたので夏の成果を感じる事ができました。この時期はダレる人が多いですが、逆に言えばこの時期にダレなければ周りと差をつけることも可能です。

冬休み〜センター試験

この時期はセンター対策をガッツリやっていました。

センター試験後〜東大2次試験

現役生はここでどれだけ浪人生との差を埋められるかが勝負です。ひたすら過去問を中心に解いていました。東大の前に慶応、早稲田を受けましたが、東大以外の対策に時間を使っている余裕はないのでどちらも過去問は2年分だけに留めました。

2次〜合格発表まで

後期一橋の対策をしようと思っていたのですが、慶応、早稲田に受かっていた事もあり全く身が入りませんでした。

 

3.科目ごとの勉強法

数学

数学は高2の最初頃までは特に得意ではありませんでしたが、高2の夏頃に青チャートの例題の解法を丸暗記したところ、駿台模試の偏差値が10以上上がって偏差値が70を超えました。このやり方が万人に合うとは思いませんが、詳しいやり方を知りたい人がいたら聞いてください 。

数学に関しては①無理に色々な参考書に手を出すよりも、ひとつの参考書を完璧にすること②難しい応用問題にぶつかった時はすぐに答えを見るのではなく最低15分は粘る事の2点が大事だと思います。

役立ったと感じる参考書

・青チャート

これを一冊完成されば高2の駿台全国模試は余裕だと感じました。解説が分かりやすいです。 

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・東大数学で1点でも多くとる方法

東大数学でいかに部分点を稼ぐかのノウハウが詰まった本。これを終わらてから過去問に取り組むと良いと思います。

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英語

平均ちょい上といった成績でした。英語学習は①まず単語・熟語と文法をマスターする事②音読③毎日少しでもいいから英語に触れる事の3つが大事だと感じます。長文を読んだ後は英語の語順通りにすらすら読めるようになるまで音読をしていました(CDがある場合はCD音声をかけて)。東大や慶応英語は時間との戦いですが、これの攻略には英文を語順通りに読める事が必要不可欠です。

また英作文に関しては学校で配布された基本例文(530個)を完全に暗記していました。英作文は基本自分が今まで見た事のある表現以外は使うべきでは無いので、例文のストック量が物をいうと感じます。

役立ったと感じる参考書

・ターゲット1900

パート1と2は日本語から英語、英語から日本語にどちらからでも直せるようにしていました。

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・鉄壁

非常に量が多いですがこれを終わらせる事が出来れば自信になります。本当に量が多いし細かいので英語が苦手な人は別のモノを使った方が良いでしょう。

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スクランブル

英文法と語法はこれ一冊で十分だと感じました。

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国語

平均ちょい上といった成績でした。現代文はあまり差がつかないので、古文と漢文で安定して得点する事が大事です。

・現代文

学校の授業以外では対策をしていませんでした。過去問は4年分ほどやりました。

・古文・漢文

文法と単語を固めた後は高3の夏休み後から過去問演習に取り組みました。15年分程解いたと思います。国語は出版社によって過去問の解答が違ったりするので赤本と青本の二つの解答を見るようにしていました。

役立ったと感じる参考書

・古文単語315

ゴロやイラストがあるので単語を暗記しやすかったです。単語だけでなく和歌の知識といった付録も付いているのがGOOD!

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社会

世界史も日本史も平均といった感じでした。教科書と並行してタペストリーといった図説を併用することで面白く歴史を学べました。まずは大まかな歴史の流れを把握してその後に単語といった知識を詰めていくと良いでしょう。

・世界史

高3の夏休みにウイニングコンパスを使って通史を終わらせました(現代は最後まで終わらなかった)。夏休み後から論述を少しずつ初めました。論述は教科書の表現を丸パクリすればいける事が結構あるので、頻出範囲に関してはなんとなく頭の中に教科書の文章が浮かんでくるようになるぐらいには教科書を読み込んでいました。単語は教科書の太字になっている部分を緑ペンで塗って赤シートで隠して暗記していました。

・日本史

高3の夏休みにウイニングコンパスを使って通史を終わらせました。夏休みの後は過去問の論述を少しずつ対策するとともに、ひたすら知識を詰め込みました。正直東大の論述は最後まで苦手で過去問25年分解いてようやく平均点は取れるかなという状態になるというコスパの悪い勉強をしていました。 

役立ったと感じる参考書

・詳説世界史B、詳説日本史B

山川と東京出版どちらの参考書を使うかみんな迷うと思いますが、私は山川で特に不満を感じる事はありませんでした。

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・ウイニングコンパス

夏に既習部分の復習と未習部分の予習を使うのに使いました。程よい分量で歴史の流れを学ぶ事ができます。

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4.終わりに

どの教科も過去問の添削は学校の先生方にお願いすればやって頂けるはずなので、先生を有効活用しましょう。(数学に関しては自分で添削するだけで十分だと思う)添削以外にも分からない事があった時は良く先生に相談していました。

受験勉強は辛いと思いますが、人生においてこれだけ長い間ひとつの事に集中して取り組む経験はあまりないと思います。非常に良い思い出になりますので、皆さん是非志望校合格を目指して頑張って下さい!